あれだけ多かった交通事故が減ってきている。普段、運転していても無茶な運転をする車は陰をひそめ、いわゆる安全運転に徹するドライバーが増えている。
 夏はジグザク運転する人も冬は慎重に運転しており、スリップなど冬型事故発生の確率が高いだけに宜しいことだ。
 本紙では車の凶器性についてしつこいほど指摘しているが、仮に人身、特に死亡など重大事故を起こすと相手や自分のほか、両方の家族も不幸のどん底に突き落としてしまう。
 人を殺傷することができる文明の利器を運転するのであるから慎重な上にも慎重を期すのは当たり前であり、中でも飲酒運転などもっての外だ。
 40㌔以上の速度で走るので視野が狭くなり危ないのに、一瞬の判断を誤せる飲酒などはドライバーとして絶対してはならないもので、気が大きくなるのは構わないが、そのような暴走運転は厳に慎むべきだ。
 昨年の交通事故死者をみても常に全国ワースト1を争った北海道は7位まで後退し、その死者数は前年から15人減の169人まで減った。
 道警はじめ関係機関の啓発はあるだろうが、矢張り運転する人たちの運転者としての自覚の向上が減少の最大要因であろう。譲り合いの運転が散見されるようになり、改めてゆとりを持った運転が大切なことを物語ってはいる。
 車は日進月歩で性能が増しスピードは幾らでも出せる状況になっているにも拘らず事故が減っているということはシートベルトの装着、エアーバッグの普及など一因としてあるだろうが、最大の理由は「心のブレーキ」ではないのか。
 自分の車以外に他の車は沢山あり、さらには歩行する人たちもおり、他への思いやりがあれば更に事故は減るだろう。筆者含めドライバーへの警鐘とする。
 モータリゼーションによって私たちの社会は向上したが、責任の大きさも自覚しなければ。