発表

 稚内商工会議所主催の新春経済懇談会は7日午後、ANAクラウンプラザホテル稚内で開かれ、各界の代表者が新年の抱負を語った。
 来賓、会員ら180人余りが出席した中、開会に先立ち昨年暮れに亡くなった井須名誉会頭に黙祷を捧げたあと、中田会頭が「名誉会頭の遺志を受け継ぎ、会議所活動に全力で努めていきます」などと決意を明かにし、昨1年を振り返りながら完成した国道40号更喜苫内防雪事業による物流の利便性向上など、観光では台湾を中心に外国人観光客の増加、FDAチャーター機の今夏の就航など期待したい―とした。
 稚内版地域戦略ビジョンについて「港、風、街の3本柱で事業を進めていく。行動し頼られる会議所として事業活動を推進していく」とした。
 武部衆議(代読・鈴木秘書)が「アベノミクス第2章の主役は地方―を合言葉に景気回復を宗谷まで1日も早く行き渡らせることが急務。皆さんの期待に全力で取り組んでいきたい」とし、サハリン定期航路には「国家戦略として取り組む」と述べた。
 工藤市長は観光という視点で再生可能エネルギーに触れ「昨年、ヨーロッパへ風力発電など視察し戻ってきた時に、稚内にはもっとすごいポテンシャルがあることを認識した。天が与えてくれた我々の財産を有効に使い、再生可能エネルギーを更に発展させなければいけない」と述べた。
 吉田道議も定期航路について「この航路がなくなってしまうと稚内の痛手になる。稚内としてどういう形で国に対し支援を求め方法を選ぶのか。この問題は1月早々に取り組まなければいけない」と話した。
 来賓挨拶では小野寺宗谷総合振興局長は食や観光が一体となった事業や一次産業の振興を進め魅力ある宗谷づくりに取り組んでいく。七澤稚内開建部長は食糧や再生可能エネルギーなどの基地となっている宗谷地域の社会資本の整備、災害対応の危機管理に万全を期したい―と述べた。
 最後に登壇したユーラスエネジーホールディングス常務取締役、北海道北部風力送電社長の祓川(はらいかわ)清氏が「北海道北部にいける送電網増設による大規模風力発電の導入」と題して特別講演した。
 稚内に来て17年経ったという祓川さんは世界各地で進めている風力発電や太陽光発電事業など説明する中、「少なくとも日本では稚内が風力では一番の適地である」として、現在進捗中の稚内グリーンファクトリー(渡辺義範社長)との新たな風車建設事業について「長い期間を必要とする環境アセスメント(影響評価)をどうにかして短期間にし、平成29年建設着工、同31年操業を始めたい」と、経産省の設備認定条件を見直してもらい当初計画より4年早く操業するよう努めたいとした。