30日で本紙は年内発行を終え、あすは新年号をお届けします。今年も何やかやとあったが、途切れることなく発行できたことは配達員さんと広告主、読者の皆さんのお陰と感謝申し上げる次第であります。
 稚内にとって今年は基幹の水産業、建築業、そして観光業もまずまずであったろうから経済面では割合と穏やかであったと言えよう。政治は工藤市長が遺漏なきよう努め、吉田道議の働きもあり、さほど波乱の芽が現出することなく終わり、2人は来春、改選期を迎えるが、ここまでは全く対抗馬の話はなく無風になる可能性が高い。
 全国津々浦々どこでも懸念されている人口減少は稚内でも着実に進んでおり、3万5000人割れも現実化してきており3万人割れだって有り得ないことはなく少子化が顕著である。
 働き口がないと子供を持つ若い世帯は地方に流出するが、都会に行ったからといって満足な就職先はあるのか。高い家賃を払い、何をするにもお金を必要とする都会で子供たちを満足させることができるのか。
 28日夜のNHKテレビで貧しさの連鎖による子供たちの行く末を心配し警鐘を鳴らしていたが、貧しさを耐えれる環境という面でも稚内には未だ受容力があり、最終的には公的援助による道もあり、無闇な流出志向は封印するべきでないのか。
 年の瀬なのに辛気臭い話を―と思う方もいるだろう。日本全体の生活レベルが上がる他方、その恩恵に浴しない階層があるのは歴とした事実であり、日本が世界の一流国になれたのは皆が精励してきたからである。
 効率主義によって置いてきぼりにされた陽の当たらない階層も満足な生活をしている人たちも同じ日本国民である。
 テレビでは「お金がないと他の人に言えない」と中学生の子供が言っていた。
 税金は政治家を太らすためでなく弱い立場の人たちに使わなくてはならない。