元々、宗谷の水産業の大宗ではあったが、今年は更にホタテ様々との感を強くしている。
 宗谷総合振興局から今年の漁業生産高(予想値)が発表され、数量は20万㌧を割り昨年を6%下回ったが、金額は13%増の471億7000万円と、昭和52年から統計取りを始めて以降、38年間で平成3年の525億円に次ぐ2番目に多い金額を記録した。
 昨年から金額にして53億5000万円増の7割近く36億4000万円ほどはホタテの増額によってであり、宗谷の水産にとって大宗というより神様のような存在であり、猿払漁協ではこれまで1人しか許されなかった後継者を家族で2人までとするほどである。
 ホタテの生産高は250億円以上にもなり、運送から卸・小売りまでを含めると、その10倍、いやそれ以上の経済波及効果があり、まさにホタテ様々である。
 金額の大幅な上伸は円安により輸出価格が上がっているためであるが、猿払産はでかくて甘味もあるとして国内的にも高い評価を得ており、大きさだけではライバルの噴火湾を圧倒的に上回るブランドになっている。
 どん底の中から始めたホタテ養殖がここまでなるのだから世の中は分からない。
 サケ・マスが2番目にランクされ49億円。オホーツク海側の漁が良く、在庫の関係から価格が上がり昨年を10%ほど上回った。
 3番目のナマコは34億円。一時低迷した単価も夏以降は上がり、最終的に昨年を凌いだ。
 ホッケは数量減少を昨年の2倍と馬鹿高い単価によって金額もハネ上がったが、羅臼など他管内の漁獲によっては来年は不透明であり糠喜びはできない。
 あとはコンブが回復し昨年から41%の6億円も増えたのは吉報であり、全国市況を左右する宗谷のタコが昨年を52%の7億7000万円増えたのも朗報であった。ブランドの多さが宗谷の水産を支えている。