かねてからの憶測通り稲垣昭則さんが市議3期目をめざさないことになり筆者宛てに文書が届いた。小欄などで書いてもおり周知のことであったが、稲垣さんははっきりとしたけじめを付ける意味もあり、地元2紙の代表者宛てに文書を届けたようである。
 稲垣さんは7年前の前々回議員選を勝ち抜き前回はトップ当選し、議会の中では歯に衣着せぬ言動で同僚議員からは毛嫌いされたろうが、筆者などは好感持ち、彼の議会終了後の報告会は1回休んだだけで臨場し記事を書かせてもらった。
 稚内では大手の印刷会社の代表を務め、お金に不自由しないとはいえ議員になって以降の夏、冬のボーナスの受け取りを拒否してきた。その理由はボーナス=期末・勤勉手当=の「勤勉」は常勤でない議員に妥当な支給でなく、更に15%増という特別加算にも異議を説え「期末」部分含め一切のボーナス受け取りを拒否するというのはできるものでない。
 人は誰しもお金は欲しいだろうが、自分の信念を曲げない行動にはただ頭が下がるばかりだ。
 余りの熱血漢ゆえ横田前市長、工藤前副市長とは侃々諤々の議論を戦わせ、副市長から市長になった工藤さんとも角を突き合わせた稲垣さんの底に流れているのは「税金の公平な使い方」だったのではなかろうか。
 残念なことに下戸であり左党の筆者と肝胆相照らすという場面はほとんどなかったが、真摯な姿勢には感服させられることが多く、人生の勉強をさせていただいたことには感謝申し上げます。
 来春以降は会社経営に専念されると思いきや「結婚した時の女房への約束もあり2人で旅行などして行きたい」と、愛妻家の一面ものぞかせる。
 いつぞや稲垣さんがいなくなった後の議会が心配―と他議員に失礼な事を書いたが、次の市長の方針に追随するのでなく市民の代表として市長と共に市政を司っているという心持で活動して欲しいと願っている。