今年4~9月末の今年度上半期に宗谷管内を訪れた観光客が3年ぶりに前年実績を下回った。稚内も5・2%の決して小さくない減少だったが、利尻、礼文3町が9%ほども下回り利礼観光に暗雲が広がっている。
 年度当初の4月は前年から3・3%増え順調な滑り出しだったが、GWを中心とする5月は4・5%落ち込み、礼文島でのアツモリソウなど花の時期の6月は1%減に止まったものの、7月4・7%、8月2・5%、9月2・9%各減と前年を下回ったまま推移した。
 宗谷総合振興局(観光振興係)では大雨災害など天候不順、貸切バスツアーの減少を要因としており、8月24日礼文や稚内で大雨による土砂崩落があったよう天候不順が直撃し、貸切バスは安価な貸切業者による死亡事故を受け料金が高くなった影響があったが総体として悲観するような落ち込みにならなかったことは幸いだった。
 しかし宗谷観光といえば「離島観光」の利尻、礼文への観光客減少はフェリーを運航するハートランドフェリー社の旅客実績からも明らかで曲がり角に来ていることを窺わせるものがあり、何らかの対策が急がれよう。
 この状況下、外国人観光客は着実に増えており総体入り込みに占める割合は1%に届いていないが、台湾や香港などの富裕層が多いだけに期待されており、過日、工藤市長、吉井稚内観光協会副会長らが訪台したよう更なる売り込みをしていかなければならない。
 過疎化一方の管内にあって流動人口となる観光客は滞留してもらえばお金も使うし経済にとっても好材料になり、今では何処でも誰もが観光産業の確立を声高に主張するようになっている。
 気になるのは宿泊業者にいわゆる「勝ち組」と「負け組」に分かれていることであり、ホテルや旅館はサービス業であり不人気なところはサービスも今一つなのだろうか。おもてなしを大事にしたいものである。