4日、東京商工リサーチ旭川支店から送られてきた道北地方の企業倒産(負債額1000万円以上)状況を見て驚いた。仲通りの老舗ビルとして栄華を誇った香蘭ビルを経営する不動産業の㈱香蘭が1億3000万円という負債を抱え倒産してしまったのだ。
 今から20年以上前だろうか。香蘭ビルはいつ行っても家族連れで込み合っており注文しても直ぐ来ないので文句を言ったのを想い出すと共に、上階の飲食店では記者クラブ会員の送別会もし利用したことが懐かしい。
 10数年前の稚内大火でも被災せず今でも仲通りの中核ビルとして細々ながらやっているのだろう―と思っていた矢先のことであり個人的にも寂しい気持ちになる。
 沖合底曳き網漁盛んだった頃には船員らで互いの肩が触れるほど賑わったという仲通りの象徴ともいえるビルがシャッターを閉じてしまったことには60代以上の人たちのショックも小さくなかろう。
 稚内の紅灯街は昔、仲通りだけでなく神社下の浜町や弁天仲見世など結構あったものだが、南地区への人口移動もあって大黒のオレンジ通りがメインになり久しい。
 人口がピークから2万人以上も減少し街として力が着実に衰退する中、何の商売も大変だろうし減量経営をしていくしか残る手立てがない―と見るのが大半の人たちの考え方だが、こんな時だからこそ我慢するだけでなく積極的に打って出るという姿勢も大事になる。
 衆院選公示で道12区の有権者数が公表されたが稚内は網走に抜かれており、これまでは常に稚内の方が人口が多かったはずなのに逆転されてしまったことも残念でならない。この逆転は数年でのことであり悔しさが募ってしまう。
 雇用の受け皿作り、経済の活性など対策叫ばれるも現実には厳しい状況であり、何かアッというような策を立てねば、この過疎化に歯止めはかからないのでないか。
 いいアイデアないか。