1年納めの大相撲九州場所が終わり、横綱白鵬が大鵬が持つ史上最多の32回目という優勝回数に並んだ。この横綱の強味は相撲の強さは勿論、体が強いということであり横綱になり7年過ぎても休場が1回もないことが物語っており、本人の精進はあろうが天から授かった運「天運」の強さを感じる。
 大相撲がある14日間の予定(個人的なもの)をほとんど入れないというほど相撲好きの筆者にとってモンゴルから来た最初62㌔しかなかったという白鵬関は人間としても興味深く、九州場所の賜杯拝戴後の優勝インタビューで「この国(日本)の魂と相撲の神様が認めてくれたから、この結果があると思います」と言ったよう何かしら崇高な精神が感じられ、歴代の横綱にないものを感じることが多い。哲学的なものを感じる。
 勝負に対する執念はすごいものがあり、勝負がついたあとのダメ出しもその現れの一つであり、横綱としての心位に欠ける―などとの評があるものの、その批判は当たらない。勝負事というのは勝つか負けるかしかなく、その勝負に徹した結果なのだろうとは思っている。
 「君が代」を聴く間、涙を見せていたが、矢張り32回という優勝回数は彼にとって目標であり、62㌔から150㌔まで体重が増えたようにこれまでの稽古など苦労が走馬燈のように頭に浮かんで来たのであろう。
 この横綱にとって32回というのは通過点であろう。しかし人生には何が起こるか分からず、これまで同様、体の鍛錬と普段の生活には気を付けた方がよかろう。
 それにしてもだらしないのは他の横綱など上位陣であり、特に負け越した2人の大関には呆れてしまう。来場所の奮起を期待する。
 何故、モンゴルなど外国人力士が強いのか。体力的なこと以上に、この道で頂点に立つんだという強い気概も一因なのは違いなく日本人も見習うべきだ。