稚内市と共に、稚内市の将来を主に経済面から担う稚内商工会議所がこれから16年後の2030年、更にはそれ以降の稚内の道標となる稚内版地域戦略ビジョンの答申が17日午後あり、ビジョン(展望)を検討した委員会委員長の増田稚内信金理事長から中田会頭に内容を書き留めた文書が渡された。
 「港」「風」「街」を柱に策定されたビジョンの中味はどれも未来の稚内にとって重要なものばかりであるが、個人的には「街」の中にある市役所の移転新築を起爆剤とした中央2~3丁目の行政・金融・運輸等公共サービス提供機関が集中する都市機能の集約化―に興味を持った。
 耐震性も極めて劣り老朽化してきている市役所の建て替えは今回のビジョンではないが2030年頃が現建物の限界であり、更には稚内信金本店の老朽化、中央アーケード街の将来展望もあり、中心市街地改造計画は未来の稚内にとって不可欠になっている。
 役所の移転といっても土地など問題多く、そう簡単に進められないものがあろうが、現建物の土地を除くと道路(道道)渡り信金本店とアーケード街を巻き込んだ辺りへの移転が可能性としてあり、仮に実現すると至近に市役所と信金があり、それの城下町風に店舗ができれば、JR稚内駅、キタカラからも近く道線ができるであろう。
 以前、駅前にあった西條百貨店が移転しようとした時、文化センターから道路を挟んだ一帯が候補になったことがあるがその頃はまだ元気があったアーケード街店主らの反対もあり実現しなかったとの話を聞く時、「西條が中央地区にあれば」と嘆いた御仁もいたことだろう。
 16年後というと稚内の人口は3万人は切っているだろう。今回のビジョン骨子策定に係わった何人かは現役を引退しているやも知れないが、委員には20、30代の若い人もおり、夢物語でなく行動あるのみの若い力で成就してほしいものだ。