貿易セミ

 稚内日ロ定期航路の存続が問題化する中、時宜を得た企画となったサハリン観光やロシア貿易をテーマにした国際貿易セミナーが14日午後、サンホテルで100人ほどの参会のもと開かれ、2人の講師は稚内のポテンシャル(潜在能力)の高さを改めて強調していた。
 主催した稚内港利用促進連絡会議の藤原直樹会長が「定期航路の問題は稚内だけでなく広く全国的な問題であり、我々が何が出来るかーということを試されており、大事なのは知恵と実践である」などとの挨拶のあと、テニスの錦織圭選手の出身地である日本海に面した島根県浜田市でロシアとの貿易に携わる「エル・アイ・ビー」の高橋克弘社長と、稚内夏季観光の救世主的役割を務めているフジドリームエアラインズ(FDA)の望月浩嗣営業グループリーダーの2氏が講演した。
 望月さんは「サハリン観光の可能性について」と題して自社名にあるよう稚内の夢(将来の可能性)に関し、FDAのサハリンへの直行便乗り入れし帰途稚内の寄り利礼観光を楽しむオープンジョー(あご)運航の可能性と、クルーズ船では稚内港を寄港地としてでなく折り返しの拠点港とした取組みなどに言及した。
 浜田港からウラジオストク港へのロシア貿易に従事している高橋さんは悪戦苦闘の波乱に満ちた自らのビジネスから、相手国のニーズに合わせた事業展開を説く中「先ず稚内港の充実ぶりには驚いた。ロシア(サハリン州)に近いという地の利をふんだんに活用し、貨物、特に水産物は稚内だけでなくサハリン向けの輸出貨物を全力で全国から集め、その貨物も今ある物だけでなく、商社を作り創出するとの意気込みが大切であり、そのために我が社が協力できることがあれば協調してやらせて頂きたい」などと話していた。