先週末、大谷高の校舎移転記念式、職親会結成45周年記念式に続き、日曜日の9日には吉田道議の政経セミナーがあり臨場したが、政経セミナーには高橋知事が講師として招かれていることもあって会場は満杯となり、現職知事を招へいすることができる吉田道議の力のほどを窺わせるものとなり、支援する人たち、とりわけ自民党関係者は改めて溜飲が下がったことであろう。
 目下、稚内では日ロ定期航路問題が荒波となって押し寄せており、セミナー冒頭には、もう一人の講師である加藤道議会議長に航路存続を求める請願が中田稚商会頭によって行われたこともあり知事の講話に耳目が集まったが、知事は地元が期待するような話はせず、講演の最後のほうでこれまでのスタンスと変わらない話をしただけであり当方なども肩透かしを食らった。
 スケジュールが分刻みの知事にとって稚内入りは遅くても2カ月以上前には決まっていただろうし、その後の運航会社の航路からの撤退報道から派生した各種請願の動きが燎原の火の如く広がる様子には安閑としていられないとは思いつつも変なリップサービスをする訳にもいかなかったろうが、失望は拭い切れないものがあった。
 そういうことでは旭川地盤の加藤議長のほうが正直で、その日投票が行われた旭川市長選について「現職に届かなかった」という講演での話には、一日々々が勝負の政治家の心情を吐露したものといえ好感を持った。
 知事は講演の中で現場主義を力説していたが、政治家として被災地など行くのは当たり前のことであり、道民との乖離を感ずるところはあった。
 今年中には4期目出馬を表明するのだろうが、「裸の王様」にならず、道内の、道民の実情に耳を貸し、上辺だけでなく心から丁寧に対応する姿勢を、もし再選されたなら望みたい。
 それにしてもこの方は実際に会うと憎めないものを持っている。