旭川児童相談所(児相)稚内分室から4~9月の今年度上半期の相談受理状況が発表され、児童虐待が昨年に比べ半分以下に減った他方、適性相談が3倍以上にもなっていることが分かった。
 適性相談というのは中学・高校生の学業不振、いわゆる成績が悪いことを心配する相談が多くなっているのだという。
 以前からみると随分と相談内容が変わってきていると感じると共に、これは学校までの問題であり児相まで送られてくることではなかろうと痛切に思っている。
 以前、教育関係者から聞いたことだが、中学生や高校生の中には掛け算、割り算さえ出来ない子がいるという。掛け算などの算数の基本は「九九」であり、その九九が分からないのであり、学業不振などという生易しいものでなく相当深刻なことだといえよう。
 学業不振は一生懸命勉強すれば解消されるだろう。しかし九九など勉強する上での基本、はっきり言えば常識を理解していないのであれば論外である。児相に相談するというのは先生も親も匙を投げた結果なのだろうがお粗末を通り越したことであり情けなささえ感じている。
 他方、児童虐待は近所や親戚からの通告も減り虐待として処理した件数も昨年同期の26件から12件と半減している。
 世の中では子供を殴る蹴るとか暴力、鎖につないで食事を与えないネグレクトなど事件が起きている。稚内で減少傾向にあるのは歓迎すべきことだが、潜在化も指摘されており表に出た数字だけ鵜呑みにしてはいけないだろう。
 ゲームから始まりパソコン、携帯、そしてスマホ、タブレットなどが子供の世界への影響を強める中にあって今までの子育て、教育が息詰まりを見せているのは否定できないことであり、学業不振での落ちこぼれが増えることでの犯罪の増加など治安の不安定化が懸念されてしょうがない。
 大人もだが益々住みにくい日本になっている。