6日、水族館近くの水産物販売店の人から、3日の暴風の際、水族館裏で斜路に落ちた車を男性従業員数人が助けに行き道路に揚げたのに高齢の運転者が何の礼もなく立ち去ったようなことの電話があり、6日の「読者コーナー」に掲載したところですが、普通であれば有り得ないことであり電話に応待した当方も「人として助けてもらえば礼を言い感謝するのは当たり前ですよね」などと分かったようなことを言った。
 「有り得ないこと」というのは先ずは車が道路から斜路に落ちたこと、そしていい年して礼を言わなかったことなのだが、それだけあの日の暴風は半端でなく、車が風に煽られ道路から逸脱したのであり、もしかしたら礼を言ったのだが風の音にかき消されてしまったかも知れない。
 それほど有り得ないことだったのである。
 礼節が大事であり他人が傷つくようなことは言ってはならないーなどと子供の頃、教育されているが、子供の間のイジメ行為は全く正反対のことであり、ある意味他人を攻撃するのは人間の性かも知れない。いや、そうなのだろう。
 子供から大人に年を取り結婚し家族ができても人間というのは成長したとはいい難い面があり、仲々大人にならない。
 人間社会というのは軋轢(不和)の繰り返しであり徳を似って相通じるのではなく利を似って「あの人は味方だ。あいつは敵だ」などとの自分勝手な判断を下す。
 しかし何があっても助けてもらったのに礼を言わず立ち去ってしまうというのは人間として恥じることであり、車が落ち更には暴風に動転していたとはいえ、老齢の方との話でもあり晩節を汚す所業をしてはならない。
 これから厳しい冬を迎える。一人住まいのお年寄り宅などは近所の人たちが雪かきを助けている光景をよく目にする。
 お年寄りの丁寧なお礼が奉仕のよりどころだが今回のような厚顔では誰もやらなくなる。