南波 宏行さん

南波 宏行さん

佐藤 邦男さん

佐藤 邦男さん

 秋の叙勲受章者が発表され、稚内からは歯科医の南波宏行さん(72)=中央4=が保健衛生功労で旭日双光章、元稚内消防団第9分団長の佐藤邦男さん(77)=曲渕=が消防功労で瑞宝単光章の栄誉に輝いた。
 南波さんは札幌出身。元稚内市長の故浜森辰雄さんと、元稚内商工会議所会頭の故瀬戸常蔵さんから当時歯科医が3軒しかなかったことから誘いを受け、昭和49年に稚内に来て歯科医院を開業した。55年から平成12年までの20年間は稚内歯科医師会専務理事、18年までの6年間は会長、今は幹事を務める。稚内に来て約40年間、歯科医療を通して地域住民の健康保持、市の検診や小中学校の歯科医としても尽力してきた。
 仕事へのモットーは、患者さんの歯をできるだけ抜かず残してあげること。ここまでやってこれたのは本当に良い人や良い患者さんに巡り会え歯科医として成長してこれたこと―と振り返る。
 今回の叙勲には「毎日一生懸命働き続けてきた結果として賞を頂けたのかな。それも市民の皆さんの応援によるもので感謝しております」と述べていた。
 佐藤さんは昭和34年に消防団に入った。部長、副分団長を歴任し平成8年から13年間、分団長を務めた。約50年間、団員として心掛けたことは、少ない団員数の中、火事などが発生した場合は逸速く現場に駆けつけ、住民の命を守ることを第一に考えてきました―と話す。
 稚内炭鉱が閉山したあと曲渕は林業が中心になり過去3度、材木工場が燃える大きな火災があった。稚内から消防が到着するまで30分以上を要し死者は出ず延焼はなかったが、街が火事で昼のように明るくなった。あの火災は印象に残っている―と振り返った。
 多い時に40人近くいた団員も今は12人。5年前に団を退いたが毎年春と秋の団の訓練には欠かさず参加し、後輩たちの指導に当たるなど今も街を守るという気持ちは変わらない。
 今回の受章には妻の幸子(ゆきこ)さんの支えが大きく、照れくさそうに内助の功のお陰と話した佐藤さんは「地域の人や消防関係の支えもありやってこれました。本当に感謝したいです」と語っていた。