会社(稚内プレス社)が表彰されるというので3年に一度開催されている社会福祉大会に出席し平成5年4月から12年間もNHKのど自慢の司会者を務めた宮川泰夫さんの講演を聞いた。話の壺を心得ている話は我々聴衆を笑わせ、そしてジーンと胸に迫るものがあり有意義な時間を過ごさせてもらった宮川さんはもとより主催者の稚内市社会福祉協議会と共同募金委員会に感謝申し上げる次第であります。
 のど自慢は昔からのファンで20組の出演者ばかりか会場の聴衆、そしてゲスト歌手との遣り取りを見るにつけ至福の一時を感じることが年を取るのと共に募っており、滅多に表彰されることがない我が社が表彰されるという機もあり、宮川さんの講演を拝聴できるというのは人生の縁を強く感じた。
 4つほどのエピソードを聞く中、のど自慢といっても応募するまでの物語、実際に出演しての数10秒の歌唱の中にも悲喜交々というのかドラマがあり目頭が熱くなるのを感じた。
 脳梗塞を患い懸命なリハビリと歌の特訓の末、出場叶った八百屋さん、何も求めずただ子供たちの幸せのため懸命に働いた母と息子のデュエット出演など、今、この欄を書いていても感涙してくる話をする宮川さんは「このような小さな町でののど自慢で出場者、そして私、視聴者も心の栄養をもらい幸せを感じさせてもらっている」などと、単なる仕事ではない人生にとって貴重な財産になっているとの思いを披瀝していた。
 今、宮川さんは毎日午後11時20分からのNHKラジオ「ラジオ深夜便」の進行役を務めているそうで、個人的には目を覚ましていることが不可能な時間だが、機会があれば―と思っている。
 今回の講演を聞き強く感じたのは人と人との出会いの縁であり、その出会いを粗末にすることなく今後の人生を送らなければということである。
 人の世というのは宝の山である。