今任期というより稲垣昭則さんにとって議員として最後の議会報告会に臨場し記事にさせてもらったが、日ロ定期航路以外ははしょったので本欄で改めて触れます。
 先ずは市職員への月7000円、年間8万4000円の持ち家手当について。組合との協議の決着がつかず今だ支給していることに稲垣さんは「サハリン航路同様、全て先送りしている」と批判していたが、正にその通りである。
 そりゃマイホームを持つとローンの支払いもあり家計も大変だろうが、それはアパートなど借家住まいでも家賃がかかり職員間にあっても不公平で、市民も是認することが出来ない支出であり即刻止めるべきだ。
 昭和39年に取得した日本化学飼料(日化飼)の都合200万円の株については稚内から撤退後の平成21年に倒産した際、函館地裁から破産決定通知書が稚内市に送付された筈なのに、その通知書を紛失する失態を犯したことに稲垣さんは文書管理のチェック機能が働いていない―としたが、裁判所からの大事な文書を紛失するというのは行政としてあってはならないことである。
 株取得が過去のことであってもその時々の市職員は粛々と業務を執行せねばならず、職能の低下はいかんとしがたく、今後もこのような事態を招来しないかと憂慮している市民もいよう。
 防災に関しては喉元過ぎれば熱さ忘れる然として3年半以上前の東日本大震災の大津波を忘却しているよう。今、実質空席になっている防災課長は即刻手当てするべきだし「危機管理を疑わざるを得ない」とする稲垣さんの意見もっともだ。
 これまでで読者の皆さんは何を感じるか。筆者は職員の質の低下というより稚内市役所の劣化を感じてならない。確かに市民への対応など昔から比べると格段に改善されているが、肝心な市勢発展という第一義が忘れさられているのでなかろうか。一番歯がゆいのは工藤市長であろう。