女性の社会進出など謳う安倍政権の要閣僚といえる小渕優子経済産業大臣が後援会の不明朗な支出によって大臣を辞任した。観劇会収支の大きな違い、ベビー用品での支出など政治家でなく私的支出と見られても致し方ないものがあり大臣辞任は時間の問題だったところで、これで幕引きとなるのか今後も閣僚の動向が注目される。
 今から26年前に「平成」という新しい年号を発表した当時の官房長官で後に総理になった小渕恵三氏の後継代議士として既に5期当選回数を重ねている小渕大臣は地盤も看板もカバンも引き継ぎ、現在は子育てしながら政治家という激務に従事している女性の鏡ともいうべき人なのだが、いかんせんお嬢さん育ちであり、代議士になることにも大して苦労なしでなってしまったこともあり、世の中を甘く見ていたのではなかろうか。
 後援会には然るべき責任者がおり大臣自ら知っておかなければならない支出はなく全て事後報告を受けていたのだろうが、それにしてもこれだけ辻褄が合わないというのは余りにも杜撰なことであり、大臣というより代議士、そして家計を見る母親としても失格である。
 今回のことでは大臣だけでなく代議士としてあってはならぬ寄付行為に近い支出もあり、議員を辞めるべきだと明言する人もいる。
 確かに政治家、特に衆議院議員はカネがかかるであろう。小渕氏の選挙区の群馬県は、中曽根、福田両代議士(のちの総理)がしのぎを削り中選挙区といえど社会党など野党候補との選挙戦もあり父親の小渕総理も大変だったであろう。カバンも引き継いだということからは、有らぬ疑いかも知れないが父子2代に亘ってのいい加減な収支であったかも知れない。
 稚内でも来春には統一地方選挙で市長選、道議・市議選が行われるが、選挙戦での違反はもとより普段の政治活動でも後ろ指さされることなく「選良」を全うされること願っている。