時の話題「一期一会」

 私的な用事がありJRで札幌に出かけたところ音威子府で猿払から来たという母子が隣席に座り特別何を話すということがなかったが、男の子が末の孫と近い1歳半ということもあり、やんちゃ盛りと旅への同情もあり4時間後、札幌駅で母子に「お元気で」と声を掛け別れた。
 それから24時間後、親子に再会し席もまた同じような所となり、そのやんちゃ坊主は慣れも出てきたのか、その本領を発揮し、むずがるやら列車内を行ったり来たりと、再びお母さんに同情し、別れ際にまた「お元気で」と声を掛けた。
 縁は奇なものと言うがまさか2日連続し同じ列車に乗り同じような席(指定席)になるとは。旅は道連れとはいいながら一期一会の連続に親子の多幸をお祈りしたところであった。
 前置きが長くなってしまったが、北海道に帰って来て以来、列車での札幌行きは初めてのことであり、自らハンドルを握る旅とは一味違い、はたまた親子との出会いもあり列車の旅を堪能させてもらった。
 天塩川沿いの国道40号音威子府バイパス(旭川開建発注)は相当工事が進んでおり、供用開始までそう遠くないことのように見え、道北地方の高速化は進むものと思いながら列車の窓から見ては複雑な心中になった。
 札幌では集まりのあと稚内に戻る前、アルバイトをしていた土産品店(札幌)時代の仲間と30数年ぶりに会い旧交を温めた。彼とは土産品店にいた僅か2カ月の交友だったものの、漫画家志望の実直な方で何か気に合い年賀状だけの遣り取りだけだが、長くお付き合いさせてもらっている。
 そのころとは互いに容貌も変わったのだが、通じるものは、心の中のものは変わらず、僅かの時間だったものの、至福の時を過ごした。
 30数年ぶりの邂逅は一気に30数年タイムスリップすると共に自身が持つ精神的なものは何も変わっていないことを感じさせる縁とはなった。

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