時の話題「信金レポート②」

 稚内信金景況レポートの続きである。
 全国的な景況も一般国民の消費動向によって6割方は決まるが、そういうことからは小売業の動向が重要であり4~6月期の売上額DIは前年同期と比べ22・1ポイント改善のマイナス2・9であるものの、今年1~3月のプラス15以上から比べると20ポイント近く悪化している。消費税増税が要因であろう。
 部門別では燃料がプラス50・1(前年同期マイナス16・6)飲食店プラス16・7(同マイナス42・8)食料品マイナス25・1(同マイナス66・7)電気製品販売マイナス100(同マイナス50)大型小売店0(同プラス100)と、1年前からは悪化。辛うじて衣料品、自動車販売が前年実績を維持した。
 7~9月の先行きについては他業種と同様、電気製品販売のマイナス50を除き、いずれも大幅な改善を予測している。
 卸売業同様、楽観的と思うが。
 確かに公共事業によって建設業の景気は悪くなく、観光最盛期とあってホテル・旅館の売上げは上がっているが、そのほかでは上向きの業種は少なく、雇用だってパート・アルバイトの短期が多数を占めており、加えて高齢世帯が増えており消費が上向くとはとても分析できないし、今回の企業回答のような大幅な改善など見込めない。
 長く続く景気の減速により、どの業界も淘汰は進んでおり残った企業にお鉢が回っていることを否定するものではないが、余りにも過度の期待感は慎むほうがよかろう。
 期待が過ぎると実際落ち込んだ時の落差は大きく、気持ちの落ち込みも大きくなる。程々の見込みだと達成は比較的容易だし、仮にクリアしなくても落胆は小さい。
 会社のトップは算盤を弾くだけでなく将来への夢を語り社員を鼓舞することも大切だが、余りもの大風呂敷は〝夢物語〟と化すので気を配らなくてはならない。
 何の商売も大変な時代になったといえよう。

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