時の話題「ペリリュー島」

 8月15日の「終戦の日」を前後に新聞やテレビでは今、太平洋戦争の特別報道が行われており、NHKでは「狂気の戦場ペリリュー島」という番組があった。
 ガダルカナルやアッツなど日本軍が玉砕した島々の日米の戦闘は知っていたが「ペリリュー島」というのはこれまで聞いたことがなく、テレビを見る限り、それは激しいという言葉では足りないタイトルにある通り狂気の戦場であった。
 米軍の従軍カメラマンが撮した映像は敵同士とはいいながら血で血を洗うおぞましい光景の連続であり、火炎放射器が戦場で使われた最初の戦場であったという。
 山間に掘った日本軍基地に対し100㍍以上先から火炎を噴き出す様子は容赦なく日本軍を壊滅しようとするもので、山もろとも破壊してしまおうというナパーム弾攻撃も凄まじいものがあり、今も存命の米軍兵士の証言も日本人(ジャップ)を殺すことだけ考えたことを赤裸々に語っており、戦争の悲惨さを改めて知る貴重な番組となった。
 ペリリュー島以前の日本軍は〝バンザイ突撃〟といって玉砕寸前に刀剣で米軍陣地に向かって突撃し事果てることが大半だったらしいが、日本軍大本営は本土決戦を視野に持久戦に戦術方針を変えた戦闘であり、その後の沖縄戦などにも大きな影響を与えた戦いであった。
 普段は何のテレビを見ていても11時まで起きていることはないのだが、この番組に関しては10時からの50分間、眠気催すことなく最後まで見ることができた。戦争の実態を見たかったからなのであろう。衝撃的だった。
 フィルムを回した米軍従軍カメラマンは今「記憶が止まったまま」として如何にその映像一つ々々がおぞましいものだったかを語り、取材したNHK記者に「どうして(フィルムを)入手したのか」と問いかけたのが印象に残った。
 それほど消してしまいたかった記憶だったのであろう。

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