時の話題「昨年の漁業生産高」

 昨年の宗谷管内の水揚げ高が宗谷総合振興局(水産課)から発表され、ホタテが約14万㌧、214億円稼ぎ出した。勿論数量、金額とも断トツの1番である。
 ホタテは前年に比べ数量が7%の9412㌧増え㌔単価が42%も上昇したことから金額は100億円も増え、この分が管内総体分の増加分となり正に「ホタテさまさま」であった。
 日本海側から稚魚を仕入れ3、4年かけ成貝に育てる養殖技術を確立したことが安定した漁家経営につながり、猿払漁協ばかりでなくオホーツク海沿岸漁協は宗谷漁協含め健全経営を維持する礎になっている。
 このホタテの次に金額を伸ばしたのはナマコであり、台湾や中国、香港向けに輸出されていることから円安によって単価が前年から5割増しとなり33億円稼ぎ出した。
 稚内漁協では今年もナマコの好漁が続き、単価も高く漁師は恵比寿顔のようだ。
 サケ(マス)は45億円と2番目の稼ぎ頭となった。こちらは数量が前年より7割近くも増えたのが要因であり、当初のサケ来遊予想減に反し好漁だった。
 流氷被害によるコンブ漁不振はあったものの価格高騰により金額的にはそれほど落ち込みにならず、毛ガニ、ウニ・ノナ、タコもそこそこの水揚げとなった沿岸漁業であったが、問題は沖合漁業である。
 オオナゴの回復はあったが、主力のホッケはまずまずだったものの、スケソは数量半減し金額は65%も落ち込んでしまった。スケソに関しては資源保護の観点から漁規制するようであり、それでなくても暗雲が垂れ込めているのに、益々広がり塗炭の状況になっているといえよう。
 今、稚内港籍の沖合底曳き漁船は7隻あるが、船の老朽化も相俟って今年これまでの水揚げ状況などから更なる減船ということもあるやも知れない。
 業界には何とか苦境を乗り越えてもらいたい。

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