国を痛烈に指弾 沖縄の学生が講演 「平和が道なんだ」と

沖縄の学生

 車で日本縦断し沖縄の歴史と基地問題など通し平和の大切さを呼びかけている沖縄の学生知念優幸さんの講演が6日夜、市立図書館であり、「平和への道はない。平和が道なんだ」とする反戦活動する人の言葉を紹介する中で「平和を考えるだけで終わらせることなく行動を起こすことが大切なんです」と集まった56人の稚内市民に訴えた。
 主催したピースウォークわっかないの東共同代表の挨拶があり「沖縄のいま~平和を思考する~」と題した講演で知念さんは「日本という国は、450年間続いた琉球王国を奪い、アイヌが住んでいた北海道を奪った。そのくだりについて教科書では数行しか書かれておらず、家で学んでね―というのはおかしな話である」と、米軍基地など理不尽な問題が山積している現状を指弾した。
 沖縄島民を劣等民族とした日本政府の政策に対しても批判の矛先を緩めず、太平洋戦争での米軍の爆弾量は沖縄を除く日本全体で18万㌧だったのに対し、沖縄だけで20万㌧にも達したことから判るように屈辱は数限りないとした。
 米軍専用基地は日本全体の73・4%を占めており、ジュゴンが棲む辺野古での新しい基地計画も座り込みなどで沖縄県民は抵抗しているが、7月25日から一部工事が始まったことを明かにし、反対行動を鎮圧する最前線には民間会社の警備員がおり、その後方に警察官がおり国の職員がいるという国の狡猾さも言及した。
 駐留軍人によるレイプも多いが大半が泣き寝入りしているとし、処罰されても1週間ほどの謹慎に止まり、何から何まで日本の米軍駐留政策の犠牲になっているのが沖縄だとした。
 知念さんは「今、日本はおかしな平和を定義付けようとしている。国民の基本的人権が守られ一人ひとりが苦しむことのないことが平和である」と強調していた。
 講演後の市民との遣り取りで、知念さんは「多くの人とつながりを深めることで助け合うことができればいい」とも話していた。

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