時の話題「ウスユキソウなど盗掘なく」

 この4、5年の地道な活動が功を奏したのだろう。礼文島の固有種レブンウスユキソウなど草花の盗掘行為が完全になくっているそうだ。
 宗谷総合振興局(環境生活課)自然環境係の職員が先月22日、礼文滝がある往復4㌔のコースをパトロールしたところ、エーデルワイスと呼ばれ親しまれているレブンウスユキソウほかヤマブキショウマ、レブンアツモリソウなど礼文島ゆえの植物が咲いており、その辺りには土の掘り起しなどおかしな様子は一つも見られなかったという。
 礼文観光が全国的人気だった平成時代初期には可憐な花びらに誘発されたのか、観光客による盗掘が後を絶たず、それほど時間置かず町や関係団体は盗掘禁止措置を行うようになったが、不埓な輩は人の目が届かない夜間に盗掘するようになり深刻な状況寸前までいった。
 離島ブームが下火になっても全国の人達は礼文の花の盛りが6月以降であることをよく承知しており、ウスユキなど花を見に島を訪れる人はそれほど減ることなくおり、いかにこれらの花が島にとって欠かせない観光資源であることを思い知らされ、盗掘禁止の啓発活動を積極的に行うようになったのは十数年前からであった。
 1年や2年でなく継続し続けることで事が成就すると言うが、盗掘行為はこの5年、全くなくなり、地道な活動が奏功したのだろう。
 しかし油断は禁物だ。アツモリ、ウスユキなど植物を愛するのはどちらかというと高齢の人達であり女性が多い。日本人の道徳観念の代表というべき人達であり、次の世代に観光客の主体が代わる時以降のPRと対策の大切さが求められよう。
 花など自然を大事にするのは子ども達を慈しむのと同じなのだが、子どもへの慈愛に関してはタガが外れかけており陰惨な事件が多過ぎる。
 大人同士は厳しい世の中にあってある意味諍(いさか)いも致し方なかろう。しかし子どもは。

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