時の話題「29日は土用丑の日」

 29日は「土用丑の日」でウナギを食べ夏バテを防ごうという日である。土用というのは立秋(8月8日)の前18日をいい、丑というのは皆さん御存知の通り十二支の2番目である。
 要は盛夏の折、ウナギを食べ英気を養おうということである。
 しかし、そのウナギの稚魚であるシラスウナギが極端に生息数減っており絶滅危惧種に指定された。折から価格が高騰しており、仲々口にできない事態が生じている。
 3、4年前には価格も安く我々庶民も食べることができたが、昨年あたりから高嶺の花となり、丼を食べる回数も相当減っている。
 うな丼といえば、稚内にも昔、ウナギの専門店があり、小社の創設者である前田彰が社員に、そのウナギ屋からのうな丼を社員に振る舞うなどしていたことがあった。当時は結構高級な食べ物だっただけに前田の太っ腹を物語る。
 残念ながら筆者にはそのような度量なく「真面目に働きなさい」との掛け声ばかりで温情味薄く反省しているところだ。
 昔は家に風呂がないことから前田はよく社員を連れ立って自宅近くの銭湯「梅の湯」に行き背中の垢を落としてもらったそうだ。うな丼を配るなど愛情こもった経営をしていたから社員は付き合ったのであり、当方は無理だと言いながらできる限りその域には近付くよう現在修業中である。
 ウナギの話から相当横道に逸れてしまったが、今の食生活というのは画一化されスーパーで買い物しレストランで外食するということが多い。先ほどのウナギ屋ではないが専門店は殆ど存在しないという状況であり、何の商売も大きな資本に飲み込まれているという印象を強くしている。
 人と人との対面の良さも喪失しており、全国どこに行ってもマニュアル通りの接客であり、古き佳き時代を懐かしむ心持ちは加齢と共に増幅している昨今である。
 あすは幾らのうな丼食べれるかな。

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