稚内空港の冬季就航率改善 宗谷岬方面からの進入方法変更
稚内空港の冬期就航率が少し改善されそうだ。
東京航空局稚内空港事務所は10月16日から゛RNP ARという進入方式を宗谷岬方面からの滑走路進入に導入することにした。RNP ARというのはGPS(全地球測位システム)によるものだ。
稚内空港への稚内市街地からの進入は精密計器による「ILS RWY08」進入方式が採られ余程のことがない限り離陸・着陸に支障は出ないが、冬期間は夏季と違い風向きが変わることから宗谷岬方向から滑走路に進入することが多くなり、宗谷岬側には小高い丘がありILS設置が困難なことから「VOR/DME RWY26」という方式で対応しており、冬季の欠航便増加の要因となっている。
これをGPS操縦に変えることによって降下高度が改善され、着陸後の飛行機が止まる距離である経路長の短縮が見込まれ、ひいては欠航が少なくなるというわけだ。
ただRNPAR方式を採用できる機体はジェット機に限られており、稚内空港では東京直行便だけで採用され、新千歳便はこれまで通りとなる。
神高秀人稚内空港事務所長は「飛躍的に改善するわけではないが若干(就航率が)良くなるでしょう」と話していた。