日本人では国連本部を初撮影 阪本監督が11月29日、新作上映後挨拶

阪本監督

 映画「北のカナリアたち」の監督の阪本順治さんが29日夜、最新作「人類資金」が上映されているT・ジョイ稚内で舞台挨拶を兼ねた講演を行い映画の魅力などについて語った。
 30年以上前から映画化することを構想していたという「人類資金」は、旧日本軍の秘密資金゛M資金〟を題材にした作品で、その上映後、北のカナリアたちのテーマ曲が流れ、ほぼ満席近い客席から温かい拍手で迎えられ舞台に登場した阪本監督は「カナリアのときは宗谷地域の皆さんにお世話になりました」などと挨拶した。最新作でアメリカ、ロシア、タイなどでのロケ話に触れた中で、日本の映画撮影隊として初めて国連本部でロケを行い、このときは制作資金にメドがつかない状況の中、この期を逃すと撮影ができなくなることから〝カナリア〟の冬編と夏編の合間の昨年5月に撮影してきたこと、ロシアのハバロフスク市でのロケは宗谷とは違う寒さを体験した-などと話した。
 客席との質問タイムで俳優のキャスティングやストーリー展開など答えた中で、工藤市長からハバロフスクでロケをしていますが極東ロシア二思い入れがあるのですか-との質問に、監督は「以前にウラジオストクでの映画祭に呼ばれたことがきっかけ。次はサハリンに行ってみたいしそのときは皆さんにご迷惑をかけることも」と答え、最後に「また稚内に戻ってきて皆さんに会えたことが嬉しい」と話していた。